知的好奇心を満足させてくれる本。推理小説一ダース分の面白さ。帯に書いてあったコピーだけど、まさにそのとおり。推理小説の面白い部分、仕掛けの部分を次々と体験できる感じ。強い好奇心と行動力は善にもなり悪にもなる。好奇心と行動力の強い少年はあっという間に凄腕のハッカーに。彼の頭の良さに驚く。
ハッカーってコンピューターばっかり使っているものだと思ってた。でもハッカーが狙うのは組織の最も弱い部分。つまり人間を攻略してゆくことで、組織の内部に潜入してゆくのだ。デジタルのセキュリティーを破るテクニックと、人を騙す技術その双方を兼ね備えなければ有能なハッカーにはなれないということだろう。
特にセキュリーティーソーシャルエンジニアリングといわれる詐欺の技術の巧妙さには驚く。ついこの本の手口を実践してみたくなってしまうのがこの本の良くないところでしょうな。決して真似しないように(笑)!この手を使われたら日本の企業は今でもいちころだと思う。
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