中学時代は真面目な優等生だった主人公・神山高志が、ひょんなことから都内一のワルの巣窟である都立クロマティ高校に入学してしまった事から始まる、不条理かつシュールなギャグ漫画。
高校生の時クラスで大流行しました。（※注：女子校）

やっぱり一番の魅力は、味のある劇画調のタッチで描かれたキャラクター達でしょう。
舞台は都立高校のはずなのに、本名・国籍・年齢不詳のフレディ（明らかにＱＵＥ●Ｎのヴォーカル）や、どう見てもロボットなのに誰にもそれを突っ込まれないメカ沢兄弟、挙げ句の果てにはゴリラまでもが生徒として登場する始末。。
唯一まともなはずだった主人公の神山くんは蓋を開けてみると一番のボケ要員で、話が進めば進むほど妙にクロマティ高校に適応してしまい、もはや手がつけられない暴走っぷりです。
また、おバカなストーリーに対するキャラクター達の異常にシリアスな演技が、この漫画のおかしさを引き立てています。
非常識極まりなく、そこかしこにパロディが散りばめられていて、すっごい笑えます！
おちょくられてるなぁとは思いつつ、気が付いた時は完全に彼らのペースにはまっている事間違いなし。

ギャグマンガは、読むタイミングが悪いと疲れるので特に好きではないんだけど、クロマティ高校は別格！
まさにとどまる事を知らない彼らのあほっぷりに、しまいに自分の悩みがすごく小さい事みたいに思えてくる、癒し系ギャグ漫画です。

ＳＬＡＭＤＵＮＫの作者である井上雄彦も、クロマティ高校の大ファンだとか。
それから、サッカーの中田英寿も愛読者みたいです。ちょっと親近感・・・（笑）
しかも、第26回講談社漫画賞まで受賞してしまいました。
アニメ化されたのは知ってたけど、ＰＳ２でゲーム化もされてたみたい。
どんなゲームなの？！
世の中のおバカ人口の多さにちょっとびっくりです。

ギャグ漫画としては超イチオシなので、騙されたと思ってぜひぜひ読んでみて下さい！